こんにゃく引きにチャレンジ!その①
2022.07.19 スタッフブログ
梅雨開けしたのに雨の日が多い美濃市。
貴重な晴れ間となったある日、「和紙のこんにゃく引き」にチャレンジしました!
こんにゃく引きとは…
名の通り「こんにゃく」由来の糊(=こんにゃく糊)を使用した昔からある和紙の加工方法です。
ニスでは失われてしまう、和紙独特の風合いを残しながら防水性や強度をもたらします。
こんにゃく引きした和紙は「強制紙」とも呼ばれます。
和紙にこんにゃく糊を塗って揉んで乾かすと丈夫かつしなやかさのある「もみ紙」になります。
こんにゃく糊を塗った和紙を乾燥させた後、お湯で煮るとこんにゃく糊がアルカリ性と反応してもっと強い和紙になります。
雰囲気でいうと、革製品のような仕上がりです。
防水性、強度も高まることから「こんにゃく引き」した和紙は人気があります(*’ω’*)
今回は茶人、着付け師など幅広くご活躍中の鳴海さん(@sae3sakae)と一緒にこんにゃく引きを行いました。
(鳴海さんの懐紙はどれもかわいく使いやすいのでオススメ!)
鳴海さんの懐紙はこちらから
こんにゃく引きする和紙はこちら↓
落水紙(白)
ヒノキ皮入り紙(80g)
どちらも機械抄き和紙、長さは4mのものにチャレンジ!
(ちょっと事情があって4mの和紙をこんにゃく引きしましたが、破れやすいので小さいものの方がこんにゃく引きしやすいです)
まずはこんにゃく糊作りから。
こんにゃく糊の素となる「こんにゃく粉」と水を混ぜます。
よく混ぜ、しばらく置いて、また混ぜて…沈殿しなくなったら完成です。
こんにゃく糊は混ぜてすぐ出来るものではないので、前日に作っておくことをオススメします。
保存は冷蔵庫で2~3日だとか。
少量ならペットボトルで作ると保存しやすいですよ。
今回は前日になまかわ店長が作っておいてくれました。
使う前にまた混ぜておきます。
とろみの目安はあんかけのあんよりちょっと固いぐらい。
出来たこんにゃく糊を和紙になじませます。
刷毛で塗る方法もありますが、今回はこんにゃく糊がより染み込むように、こんにゃく糊の中でモミモミします。
破れやすいので注意!
染み込んだな…と思ったら余分な糊を落として広げて干します。
天気が良かったので1時間ほどでだいたい乾きました。
外で乾かすときは風で飛んでいかないように!
風で和紙が変な形にくっついてしまうので、干すのは室内の方がいい気がします(;’∀’)
ある程度乾いたところで室内に取り込み、完全に乾燥させました。
ワシナリ―2階からぶら下がるロール和紙の図…(笑)
今回こんにゃく引きした4mものロール和紙。
果たして何になるのか…!?
乞うご期待!
執筆 和紙成子
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