「ガリ版」ってご存じですか？？
懐かしい～～！って思われる方も多いかもしれませんね(^^)
その懐かしいガリ版体験ができる、ということでワシナリ―スタッフみんなでガリガリ楽しんできましたよ！

お邪魔したのは岐阜市に本社を置く大東化工株式会社。

美濃和紙の加工で培った印刷・コーティング技術を持ち、特殊紙、機能性フィルムを開発・製造・販売するパイオニアメーカー です。
当社は美濃和紙の産地で和紙の原料商として創業。
その後和紙の加工業に転業し、コピー機のない時代に盛んに全国で使われた謄写版の版となる原紙を製造していました。
謄写版の原型はエジソンが発明し、これを改良して堀井新治郎が実用化しました。
堀井は同時に美濃市上野産の雁皮紙を使ってパラフィン、蝋、マツヤニの配合ワックスを塗布したガリ版原紙も発明しています。
軽便な実用印刷機は瞬く間に普及し、官公庁、軍隊、学校で使われるようになったのです。
謄写印刷とは、版に穴をあけて上からインクを通すことで紙に転写する印刷方法で、日本では俗にガリ版と呼ばれ、身近な存在でした。
ガリ版原紙の最盛期には、国内消費量の70% が岐阜から出荷され、原紙加工を営む家は、100軒以上もありました。

（大東化工株式会社　謄写技術資料館資料より抜粋）

美濃和紙とガリ版は、とっても密な関係だったんですね。

実は和紙専門店Ｗａｓｈｉ－ｎａｒｙを運営する機械抄き美濃和紙メーカー丸重製紙企業組合も深い関係が！
丸重製紙は創業時、主な製品は謄写版原紙（ガリ版原紙、鉄筆原紙）でした。
つまり、謄写版原紙は丸重製紙の原点なんですね(*’ω’*)

ガリ版についてもっと詳しく説明したいのですが、ちょっと時間がかかってしまうのでちょっと短めに説明を。
※ちゃんとガリ版についてのブログも書くのでしばしお待ちください(;’∀’)

ガリ版（謄写版）とは、明治時代に生まれ印刷に大活躍した簡易印刷機のことです。
鉄製のヤスリ板にロウ原紙を載せ、その表面に鉄筆で文字を書きます。
鉄筆により開かれた細かい孔（あな）からインクが通り、紙に複写されます。
文字を書く際の「ガリガリ」という音からガリ版と呼ばれるようになったそうですよ。

今回はガリ版ワークショップの様子をお届けします＼(^o^)／

ワークショップは大東化工株式会社さん内の一部屋。
昭和の教室をイメージした空間で行います。

久々にこのタイプの椅子に座ってとっても懐かしい気分＼(^o^)／
ちなみにこの教室セットは特別に作ったもので、細かいところまでこだわりぬいて作ってあるんだとか。
古道具大好き店長が盛り上がっていましたよ(^^♪

使う道具はこちら


この光沢がある紙が「謄写版原紙」です。
雁皮紙の表面にロウを塗ってあるガリ版用の紙です。
薄い和紙にロウを塗る作業はとっても難しく、行っている会社も少なくなっているそうです。

がりがり・・・・がりがり・・・・

ヤスリ板の上でイラストを鉄筆で書いた様子。
このガリガリいう感触がとっても癖になります(*’ω’*)
昔は学校のお便りなどガリ版で作っていたというので「昔やってました」という方も多いのでは？？

できたらインクをつけて印刷！

ぺらっ

印刷できてる！！！

店長が色んな和紙を持参し、印刷していたんですが、
和紙とガリ版の組み合わせがワシナリ―女性スタッフにはどストライクでした(*’ω’*)

楽しいガリ版は大東化工さんで体験することができますよ！
秋にワークショップを開催するそうなので、ぜひ大東化工さんの情報をチェックしてみてくださいね☆

大東化工株式会社HP→https://www.daito-chemical.com/
Instagram→＠daito1937

執筆　和紙成子

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