DIARY

津田淳子さんのお気に入り和紙紹介!

スパンコール和紙 津田淳子 美濃和紙 紙の蔵開き市 和紙 美濃市

特定のものにどっぷりハマる現象を「沼にハマる」といいますが、この表現は習性をよく言い当てているなあと感心します。
和紙専門店Washi-naryには紙好き、和紙好きなスタッフが多く集まっていますが、
お客様を見ていると「和紙の沼にハマっている」方をよくお見掛けします。
気持ち、とってもよくわかりますよ。

2月11日に開催された「紙の蔵開き市」
メインイベントの一つに”デザインの引き出し”編集長で大の紙モノ好きさんとして有名な津田淳子さんをゲストにお呼びしたトークショーがありました。
「和紙の世界への誘い」をテーマに、和紙の事や商品の事などお話いただいたのですが、
その中で私が特に気になったのは「津田さんお気に入りの和紙」のこと。
各地で紙に触れてきた津田さんが選ぶ、お気に入りの和紙を3枚持ってきていただきました。
(どれもこれも可愛くて持って帰りたかった…)
今回はそんな津田さんオススメの和紙を紹介したいと思います!

スパンコール和紙 紙の蔵開き市 美濃市 手すき和紙 美濃和紙
スパンコール和紙 津田淳子 手すき和紙 和紙 美濃市
スパンコール和紙 津田淳子 美濃和紙 紙の蔵開き市 和紙 美濃市
キラキラのスパンコールが漉きこまれた和紙です。
和紙の里越前で、個人的に作りたくてお小遣いで依頼された特注和紙なんだそうです。
スパンコール和紙と聞いたときに、すごくギラギラした和紙がくるのかと思っていたのですが
実際はスパンコール部分に程よく繊維がのっており、柔らかい光を放っているなんともかわいらし和紙だったのです。
丸いスパンコールと、小さい星のスパンコールが無造作に散らばっていました。
「ひいいいいいい!かわいすぎるうううううーーーー!!!!」
と騒いだのはいい思い出です。
はしっこの、和紙の耳とスパンコールのコラボなんてみんな大好物じゃないですか?(笑)

津田淳子 土佐和紙 和紙 アート和紙 紙の蔵開き市
津田淳子 型染め和紙 紙の蔵開き市 美濃和紙 美濃市
津田淳子 型染め和紙 和紙 紙の蔵開き市
津田淳子 型染め和紙 紙の蔵開き市 和紙
土佐和紙の産地高知県の手すき和紙職人田村さんが作った和紙です。
下書きなく切ったコピー用紙を型紙にし、その時の感性で刷毛でシャッと染めたんだそうです。
刷毛の毛並みが流れるようで美しい…!
色合いもたまりませんね。
模様や色合いはその時の感性で決まるそうで、同じデザインのものはないまさに1点ものの和紙。
1枚1枚がアート作品のようです。
津田さんはこの型染め和紙を3種類持ってきてくださったのですが、どれも違った力強さを感じて
1枚に絞ることなど到底無理だなと思いました(1枚選べとはいわれてないですが)

桜貝と網の漉き込み和紙 津田淳子 紙の蔵開き市 美濃市 和紙
桜貝と網の漉き込み和紙 津田淳子 紙の蔵開き市 美濃和紙 美濃

「待って、これ和紙?むっちゃ網やん!」と驚きまくりだった衝撃の和紙です。
桜貝と網が漉きこまれたこちらの和紙は、網の部分はポコポコしており
桜貝にいたっては、「よく和紙になったな…」と声をかけてあげたくなるぐらいの存在感。
津田さんもこれを漉きこむのかと驚かれたんだそうです。
一度見たら忘れられないくらいのインパクトがありました。
なんだか波の中で網と桜貝が揺れているような風景が浮かんでくる不思議で美しい和紙でした。

トークショーのテーマは「和紙の世界への誘い」
和紙って面白いな、興味があるなと思ってくださったらとても嬉しいです。

今回のトークショーで「和紙の沼は底なしだなあ…」と、
すでに和紙の沼にズブズブに浸かっている私は改めてそう思ったのでありました。

紙の蔵開き市 津田淳子 和紙 美濃和紙

津田淳子さんとトークショー運営のみんな。無事終わってホッとしたところです。


編集者・デザインのひきだし編集長。1974年神奈川県生まれ。
編集プロダクション、出版社を経て、2005年にグラフィック社入社。
2007年『デザインのひきだし』を創刊する。
デザイン、印刷、紙、加工に造詣が深く、
「和紙」をテーマにした「デザインのひきだし43」では
オリジナルの越前透かし和紙を表紙に、
本文にも全て和紙を起用して話題となった。

執筆:和紙成子

《感性を刺激する!クリエイティブに生きるあなたへ》

和紙専門店Washi-nary(ワシナリー)

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