美濃和紙×活版印刷カレンダー2024「bird」
今はとても便利になっていて、勝手にお掃除してくれるロボットや食洗器、レンチンご飯や宅配など私たちの生活をより快適にしてくれるモノで溢れています。
「タイパ」という言葉、私も初めて聞いたんですが「タイムパフォーマンス」の略称だそうで、時間対効果という意味があるんだそうです(コストパフォーマンスをコスパと略すのと同じです)
これはかけた時間に対しての満足感や得られた効果のことを意味するんだとか。
時間をより効果的に使おうというのが世の流れのようです。
欲しいモノはすぐ手に入る、動画や映画は倍速で観る、そんな時代に、
私たちは半年という時間をかけて来年のカレンダーを制作したのです。
その名も「美濃和紙×活版印刷カレンダー」
今日はそんなカレンダーの紹介をさせてください。
どんなカレンダー??
「美濃和紙×活版印刷カレンダー」を初めて作ったのは2022年。
和紙と活版印刷を愛する店長と、美濃和紙を使ったアクセサリーを作るイラスト作家ふわらりさんが中心となり
企画が始動(確か、こんなカレンダーあったらいいよね、みたいな会話からだった気がします)
2022年は季節のお花、2023年はちょっとマイナーな星座をテーマに
文字→活版印刷
イラスト→2022年は手書き、2023年は手書き線から版を起こして活版印刷
色付け→1枚ずつ手塗り
印刷→活版印刷で一枚ずつ手で印刷
と、手仕事がたっぷり詰まったカレンダーを作り始めたのです。
和紙専門店らしく、カレンダーに使う紙は全て和紙。
カレンダーは美濃の手すき和紙、台紙も美濃和紙と紙にも手仕事がいっぱい。
2024年のテーマは「日本の野鳥」
今年もかわいいカレンダーが仕上がりました!
美濃和紙×活版印刷カレンダー「bird」
和紙について
カレンダーに使用している和紙は耳付きの名刺サイズの手すき和紙。
名刺サイズの手すき和紙ってあんまり見ませんよね??
特別な道具が必要な上に、漉くこと自体が難しく、漉いている職人さんが少ないのです。
今回は美濃市の4つの工房さんにお願いし、カレンダーのために名刺サイズの和紙を漉いていただきました。
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①紙漉き高橋
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手漉き和紙職人の高橋さんは、イラスト作家ふわらりさんと仲良しの職人さんです。
キリッとした目つきで和紙と向き合うお姿がとてもかっこいいのです…!
今年初めて耳付き名刺サイズの和紙作りに挑戦してくださいました。
「どの大きさ、厚さの和紙も難しいけれど、名刺サイズの和紙はけた違いに難しかった」とのこと。
均等に漉かないと同じ厚みの和紙にならない、小さいこともあり桁にくっついてしまう、簾から外すときに歪んで四角くならない、干すのも剥がすのも一苦労と
かなり時間と手間をおかけしました( ;∀;)
今回はチリが少し入った温かな雰囲気の和紙を作っていただきました!
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②藤田工房
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ベテランの手漉き和紙職人藤田さんは、昔から名刺サイズの和紙を漉いていたそうで、和紙から経験値を感じることができます。
最近はあまり和紙を漉いていらっしゃらないこともあり、大変貴重なものを使わせていただいた・・・と身が引き締まる思いです。
わたしはお会いできませんでしたが、店長が工房にお茶をしに行かせていただき、道具を見せてもらった!と嬉しそうにしていました(*’ω’*)
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③みのりの家
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美濃市内にある地域活動支援センター「みのりの家」は障がいをもつ方たちが創作的活動や生産活動を行う作業所です。
ここでは和紙を漉ける小さな工房があり、和紙で名刺やポストカードを作っていらっしゃいます。
実際に漉く作業は職員の方が行いますが、原料の処理などはご利用者さま全員でかかわって作業するんだそうです。
「みんなの手が関わったものを手に取ってもらえて、喜んで使ってもらえることが嬉しい」とお話されていました。
みのりの家の和紙は印刷が乗りやすい、と評判なんですよ。
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④Warabi Paper Company
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手漉き和紙職人千田さんは、去年も名刺サイズの和紙を漉いてくださりました。
こちらからの希望で、いつもより薄めに漉いていただきました。
いつもとは違う仕様のために、ネリの量や水分の量など細かい調整が必要だったそうです。
折り目がついてしまったり、形が四角にならなかったりと、半分くらいはやり直したとのこと。。。
千田さんの和紙は力強い雰囲気があります!
今年は4つの工房さんにご協力いただいて、名刺サイズの和紙を使わせていただけることとなりました。
和紙を作るまででも膨大な時間がかかっているこのカレンダー。まだまだ印刷など加工の工程が残っているのです。。。
長くなってしまったので次回に続きます(^^)
《感性を刺激する!クリエイティブに生きるあなたへ》
和紙専門店Washi-nary(ワシナリー)
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