DIARY

インクが躍動する、和紙ならではのカリグラフィー表現 その②

カリグラフィーに適した和紙を探すべく、ご縁のあるカリグラフィーの先生2名に試筆をお願いしました。
今回は後編です!
前編はこちらから⇒ンクが躍動する、和紙ならではのカリグラフィー表現 その①

ご協力いただいたのは
カリグラファー大田めぐりさん
大阪と名古屋を拠点とし、レッスンやワークショップなどを開催されています。
大田めぐりさんのSNSはこちらから⇒@meguri_calligraphy

【使用したペン】

A:ポインテットペン Hunt 101
B:ブロードペン Speedball-C2


【使用したインク】

1:水性インク プラチナム ミキサブルインク
SMOKE BLACK
2:顔料インク セーラー極黒
3:アクリルインク リキテックス リキッドSEPIA
4:不透明アクリルインク ドクターマーチン
Spectralite Private Collection Liquid Acrylics Dusty Rose

2種類のペン先、4種類のインクで試筆をお願いし、感想をいただきました。

【抄合せ雁皮紙】

▽どんな和紙?▽
国産雁皮100%の薄葉紙と、パルプ紙を漉き合わせた雁皮紙です。
純雁皮紙の平滑性と光沢感はそのままに、パルプ紙を漉き合わせて厚みを出す事でプリンターなどでも使いやすくしてあります。


ゆっくり書くと滲むので、素早く書く書体向き。
④アクリルインクのみ滲まない。
表面がつるっとしているので、多少のインクはじきあり。

抄合せ雁皮紙(80g)はこちらから

【純三椏紙】

▽どんな和紙?▽
三椏100%の薄葉紙。
光沢と平滑性が美しく、シャリシャリとした質感も特徴です。



薄いので書くのが難しい。
金属のペン先で書くカリグラフィーには不向き。
インクが下に移るので下敷き必須。

純三椏紙はこちらから

【雁皮紙厚口(未晒)】

▽どんな和紙?▽
国産雁皮を使った雁皮紙。
銅版画・木版画などの版画用和紙として多く使用されています。


ゆっくり書くと滲むので素早く書く書体向き。
アクリルインクは比較的滲まず書けるが、繊維の引っかかりがあるので初心者には難しい。

雁皮紙 厚口(未晒)はこちらから

【カレンダー再生紙】

▽どんな和紙?▽
和紙で作ったカレンダーを、使い終わった後にもう一度原料に戻して漉きなおした手漉き和紙です。

多少の滲みはあるが、素早く書けば和紙の風合いを活かした作品に。
粘り気のある④のインクとの相性は微妙。
繊維を拾いやすいので初心者には難しい。

【本美濃(5匁)】

▽どんな和紙?▽
美濃竹紙工房さんの手漉き和紙です。
本美濃を漉く技術は国の重要無形文化財に指定されています。



表面がざらっとしているのでインクが乗りにくく、繊維も拾いやすい。
独特の風合いのある作品に仕上がる。

本美濃5匁(美濃竹紙工房)はこちらから

筆で書きやすいもの、ペンで書きやすいもの、
和紙によっても色々ですね。
お気に入りの一枚を見つける手掛かりになりますように。

協力:大田めぐり(@meguri_calligraphy)
ありがとうございました!

執筆 和紙成子(ナリコ)

《感性を刺激する!クリエイティブに生きるあなたへ》

和紙専門店Washi-nary(ワシナリー)

【⇒オンライン通販ショップはコチラ】
https://washinary.jp/online-shop/

【住所】〒501-3728 岐阜県美濃市本住町1912-1 NIPPONIA美濃商家町内
【営業時間】平日(水〜金):13:00〜17:00 土日祝日:10:00〜17:00
【定休日】月曜日、火曜日(祝日の場合翌日、臨時休業あり)
【Tel】0575‐29-6655
【Fax】0575‐29-6700
【Mail】info@washinary.jp
【HP】https://washinary.jp/
【FB】https://www.facebook.com/washinary/
【Inst】https://www.instagram.com/washinary/
【TW】https://twitter.com/washi_nary

【取扱いブランド】
オリジナル透かし懐紙ブランド『KAI』
マスキングテープ『mt』

【運営会社】
丸重製紙企業組合
https://www.marujyu-mino.com/

【関連施設】
NIPPONIA美濃商家町
https://stay.nipponia.or.jp/areas

 

TOP