和紙専門店Washi-naryと併設しているアートギャラリー「GALLERY COLLAGE」にて、
現在開催中の田中千智展　【記憶の川】。

 

今回は、Washi-naryスタッフの目線で和紙作品を見ていきたいと思います。
前回の記事はこちらから→　田中千智展「記憶の川」〜作家さんにQ＆A編〜

私たちスタッフが感じた、「こうなったんだ！」という感動を伝えられたら嬉しいです。

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注目その１、落水紙
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この子が被っている帽子や・・・

鮮やかな黄色の服にも。

こちらも同じ黄色の落水紙がいました。

冬のイメージが強い作品が多い中で、絵の中の人物が纏う落水紙たちは、とても暖かそう。
重なりや、コーティングされたようなツヤがある部分の濃淡が気になって、いろんな角度から見てしまいます。

 

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注目その２、小倉紙
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もこもこ！と言わずにはいられない

こちらにも、マニラ麻の繊維感がわかりやすい、小倉紙が使われています。

背景の黒の透け具合もまた、近づいて見てしまいます。

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注目その3、銀流紙
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お足元に注目してみると、こちらは全て同じ銀流紙。

実際目でみると、キラキラとしています。
お前こんなに美しくなれたのか、と銀流紙に声をかけてあげたくなります・・・

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注目その4、春雨紙
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これは落水紙の紹介で出てきたものと同じでは？と思われたかもしれません。
よくよく見てみると、上から薄〜い紙が貼られているのです。

側面をみると、白い和紙が重なっていることがわかります。この和紙の正体は春雨紙。
この１枚があるのとないのでは、また全然変わってくると想像すると嬉しくなります。

いかがでしょうか。
“あたらしい絵の具のように”和紙を使ってくださった田中さん。
まだまだ紹介できていない和紙もあるのですが、私たちも気づかない所にも和紙が潜んでいそうな気がしてきます。

落水紙の商品情報はこちら
小倉紙の商品情報はこちら
銀流紙の商品情報はこちら
春雨紙の商品情報はこちら

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注目その5、グッズとして、和紙作品を持ち帰り！
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ポストカードや栞としても販売中の作品たちについて、田中さんに教えていただきました。

「雪の上で」（写真左上）
→和紙から考えた作品です。雪のところの和紙が重ねる前と重ねた後、接着剤をつける前とつけたあとでは、全く印象が変わったので、私もびっくりしたのを覚えています。雪というよりは氷みたいな溶けかけの雪に見えますね。

「記憶の川」（写真右上）
→夏に美しい川で遊んだ子どもたちが、冬は川で遊べないけど、川にたくさんの思い出が残っているよというイメージで作りました。

「雪が降る森」（写真左下）
→美濃の木や森のイメージを元に透明感のある和紙を木に見立てて制作しました。和紙作品をどうやって進めていこうかなと思いながら作った作品です。実験でもありました。

「夜の散歩道」（写真右下）
→美濃の夜、一人で外に出た時に、すっと頰に澄んだ空気を感じ、それを絵にしています。

「楽しいこと考え中」→こちらも和紙の性質からできた作品です。和紙の肌触りと繊維質なところをうまく活かせたらいいなと思い、繊維を動物の毛に見立てて、かぶりもののところに使いたいと思いました。

気になる作品、ありましたか？
お立ち寄りの際は、ぜひ手にとって見てくださいね。

 

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田中千智展「記憶の川」
期間：2021年10月2日〜12月26日
開廊日：土曜・日曜
開廊時間：11:00〜16:00
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GALLERY COLLAGE
●田中千智作品と泊まれる〖田中千智ルーム〗を限定販売。リンク先のページから予約できます。
●オリジナルポストカード&栞を会場で販売します。
●作品はWEB購入が可能です。nipponia-mino.jp/2021/09/07/357
Instagram　＠gallery_collage_mino
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執筆　なまかわ

《感性を刺激する！クリエイティブに生きるあなたへ》