廃棄されるお花を和紙に
2023.01.18 その他
和紙専門店Washi-naryの2階にある展示スペース「Washi-nary and」
現在開催中の展示「INVISIBLE FLOWER」~花和紙と花和紙を使った紙製品~では
2mにもなる大きな花和紙が目を惹きます
花和紙を手掛けるのは愛知県出身のデザイナー出水佳恵さん。
出水佳恵(Demizu Yoshie) 空間デザイン・フラワーデザインを主軸とし、店舗づくりや空間装飾に携わる。 花が好きで、花業界を深く知る勉強の過程で「人に届く機会すらなく捨てられていく花」がある事を知り、 ものづくりやアートを通して花を人の手に届ける活動を開始。 2019年より花和紙のデザインからプロデュース、企業とのコラボレーションを通し、 廃棄花を無くす活動を 続けている。 |
廃棄花とは
廃棄花とは、まだ美しいのに捨てられてしまうお花のことです。
多く生産してしまったもの、規格外のもの、結婚式などのイベントで使われたもの、お花屋さんの売れ残りなどが該当します。
現在花業界ではお花の約30~40%は捨てられてしまっており。経済損失は年間約1500億円とも言われています。
廃棄花の中でも市場に出回る前に廃棄されてしまう(=誰の手にも届かなかった、選んでもらえなかった)
お花に焦点を当てて活動をされている出水さん。
ーーー出水さん
せっかく誰かに届けるために生まれてきた命が誰にも届かずに捨てられていく現状に納得がいかなかった。
そのお花たちに光を当ててあげたいというところから活動は始まりました
生花本来の美しさを伝えたい
生花が大好きで、生花本来の美しさを伝えたい、美しいものを届けたい
そんな思いでたどり着いたのが和紙だったといいます。
廃棄花を生のまま使用した和紙は「花和紙」という名前で、
現在は御朱印帳やしおり、バッグなど多くの紙製品に生まれ変わっています。
―――出水さん
色々と試して、これだ!と思ったのが和紙でした。
花和紙を作る工程から美しいんです。
お花が本来持つ透明感や色合い、質量や感触を大切にしています。
花和紙はドライにしたりせず、生のまま和紙に使用しています。
そのため同じお花でも色合いに差が生じたり、退色のスピードも違います。
少しづつ色合いが変化しますが、その変化も楽しんでいただけたらと思います。
花和紙を通してお花が好きになってほしい
ーーー出水さん
花和紙を通して、お花が好きな方が増えたら嬉しいです。
生活にお花を取り入れることってハードルが高いと思っていらっしゃる方も多いのですが、
そんな方にも手軽にお花と触れ合ってもらえたらいいなあと思います。
廃棄花の事を知ることで、お花だけでなく社会の色んな事情、事柄、色んなモノを今とちょっと違う目線で、広い視野で見れるような世界になったら素敵。
花和紙はたくさんの可能性を秘めていると私は思います。
《感性を刺激する!クリエイティブに生きるあなたへ》
和紙専門店Washi-nary(ワシナリー)
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